オーウェンの和訳詩集もうすぐできそうだけど、どうやって世に出す?

今回オーウェンの和訳詩集を世に出すにあたって、オーウェンへの責任?みたいなのを勝手に背負った気になったので、体裁はちゃんと整えたいなーと結構真剣にどうすべきか考えていました。
「私なりに最大限頑張ったよ」ってオーウェンに胸を張って伝えられるようにしたい🙏

しかしThe無名の身なので、まずもって出版社には相手にしていただけないだろう。
あと、文芸ではないけど、ちょっと前に無謀にも査読誌への挑戦を重ね、当たり前にリジェクト食らいまくったカナシミも相まって、断られる可能性が高い中打診するのも、なんだか気が重かったというのもある。

そんな中、ふと周りを見渡せば、今の時代って、KDPや文学フリマなど、個人で世に出せるプラットフォームが整ってるじゃん!遊び場がたくさん!
ニーチェも絶対文学フリマ出たかったと思う!(?)
そして同人とかの先輩方は、個人でバリバリ印刷所を使いまくってキレイな本を作ってる!ステキ!私もつくりたい!


ISBNを取得するかどうか

そんなかんじで興奮が高まった勢いで、ISBNを取得することを検討し始めました。
……が、、そのためには出版者の住所と電話番号が全世界に公開になるようだ。
住所としてバーチャルオフィス1の利用は不可。そりゃそうだ。身元がクリアじゃない出版者がデマとかを出版しまくってたら困るもんね、ワカル

次にISBNシングルコードのことを知った。これは、一回ぽっきりの個人出版とか用らしくて、出版者コードは600固定となるやつ。
でも、出版者名(奥付に書かないといけない)や、600以降込みで検索しちゃえば、結局個人情報大公開なのは変わらない。。

ン……?ここで、疑問が芽生えました。

そもそもISBNって、出版者を担保することによって、本の内容を保証するって思想なんじゃないの?出版者が濫立するシングルコードが許容されてしまっていると、その設計ちょっと矛盾してない…?

ってことで、チャッピーに聞いてみた!

どうやら、ISBNは本の内容を保証するためというより、どっちかというと、本を流通させるときに混乱を防ぐため ?みたいなことが主目的らしい!たぶん! だからあんなに電子書籍/ハードカバー/文庫版とかを、それぞれに厳密にISBNを振り分けているんだね!
あと、内容の保証は、出版者(出版社)のブランドのほうが担保してる感じ!
商業出版はISBNを必ず利用してるから、結果的に本の信頼性と相関してるけど、実際には直接的な因果関係はないみたいなやつ!

そう考えると、私はそもそも書店に流通させたいわけではないし、
私が急に出版者を名乗ったところでいきなり信頼性が高まるはずもないので、やはりISBNにこだわる必要はないと確信。

つまり、私が身銭切って、さらにプライバシーを切り売りして出版者を名乗ったところで、

ISBN知ってる人

「なんだ個人出版か〜まあ体は張ってんな〜」

ISBN見たことある人

「なんか本っぽい番号はついてる〜」

ISBN知らない人

「(どちらにせよ気づかない)」

↑この程度の効果しかないわけですネ。。


たどり着いた私の出版ポリシー:ORCIDとDOIという識別子について

こうした調査や思索を経て、私が個人的にたどり着いた出版ポリシーとは、
個人出版者にとっては、大事なのは商業流通するための番号の有無ではなく、その作品のトレーサビリティだなということです。
どんな本であれ、信頼性っていうのは個人がドタバタして勝ち得るものではなく、時代を経た読者の検証があってこそですよネ。
なのでその検証を可能にすべく、追跡できる形で世に置くことにします!

具体的には、ORCID2とDOI3の組み合わせを識別子として使っていこうと思います。4
ORCIDで私という著者を確立して、そこにDOIを振った本(や論文)をぶらさげていくかんじです。
そして、この個人サイトの作品紹介ページで、その作品に対する制作プロセスとか所感とかを置いておこうと思います。自分のための備忘録でもあります。

そして、DOIには2層あるらしく、
まず1層目が Concept DOI といって、作品全体に振られた番号
2層目で Version DOI といって、バージョンごとに振られる番号
しかもバージョンごとに公開状態が選べるし、購入サイトへの誘導も可能!

なので、たとえば、

  • v1
    • 抜粋版(Open access)
  • v2
    • Kindle版(Restricted access → Kindleリンクへ)
  • v3
    • 即売会用特装版(Embargoed access)
  • v4
    • ネット販売用特装版改訂(Restricted access → BASEリンクへ)

みたいな設計ができる!スゴイ!

これからの時代は、
大手出版社 → 本 → 作者 みたいな図式だけじゃなくて、
作者 → いろんな作品 → いろんな出版形式 みたいなモデルが、もっとメジャーになってもいいかもしれませんね。
もちろん世の大資本にあやかるお金稼ぎには繋がらないけど、ただの趣味だしネッ😉
せっかくの自己表現なので、自由に楽しむ感覚を忘れないようにしたいです。

アッ!もし万が一「うちから出版してイイヨ〜プロの校正とか装丁とかお任せあれ〜」って出版社さまがいらっしゃいましたら

  • v5
    • ○○出版社 〈ISBNつき〉

で出せます!(出すんかい)


  1. バーチャルオフィスについても結構調べた!最低限990円(税金関係以外の郵便物を受け取れるコースで最安これかも?)+550円(050-が使えるひかりIP電話)が月にかかる。出版者コードを得るためだけって考えたら微妙だけど、もしも将来家でオシゴトしたいことがあったら、これはこれでめっちゃいいやんって思った!ワクワク ↩︎

  2. ORCIDには、研究・学術・イノベーション活動に関わる個人が自由に取得できるとあります。翻訳だって、れっきとした研究だよね ↩︎

  3. CERNが運営してるZenodoを使わせていただきます!ありとあらゆるデータが歓迎されてるらしいし、CERNが存続する限りにおいて、データが残るらしい。スゴイ ↩︎

  4. アカデミアでは既にこんなかんじみたい! ↩︎